そもそも長さの単位は18世紀までインチ、ヤード、フィート、尺など国によってバラバラ
18世紀に世界で統一された極めて正確な基準を作ろうというプロジェクトが始動。
その中心人物となったフランス人が、
シャルル・モーリス・ド・タレーラン・ペリゴール
彼の号令のもとでフランスの科学者たちは「北極点からパリを通って赤道までの子午線の長さ」を基にして新しい長さの単位を策定する
プロジェクトはフランスの北部ダンケルクから南下するチームと、南のスペイン・バルセロナから北上するチームの2チームを結成する事からスタート。
ダンケルクとバルセロナの緯度の差は約10度で、北極点から赤道までの緯度の差はちょうど90度になるのでダンケルクからバルセロナまでの距離を測ってそれを9倍すれば北極点から赤道までの距離が求められる
これが行われたのはフランス革命中という事もあって、南下チームは反政府軍に間違われたり、北上チームは国境で足止めを喰らったりとトラブル続出。測量に費やした歳月は約7年。
1798年にダンケルク-バルセロナ間の距離が明らかになった事で、北極点から赤道までの距離(=地球の円周4分の1の距離)が当時のフランスの単位で513万740トワーズと判明。
これを1000万分の1にした長さを正式に1mに定めた。
「男性が両手を広げた半分の長さ」が用いられたりしていたので、これがちょうど良かったという事もあってそれに合わせる為に1000万分の1という割り方を採用したとか。
この1mが決まった事で、面積、体積、その体積に収まる水の量、水の量を1000分の1にしたものが重さ1kgと色んな基準が誕生。
1mを定めたフランスは1799年にプラチナ製のメートル原器を作り、これを長さの基準に決定。
その後は材料を白金イリジウム合金に変更するなどして30本のメートル原器を作成。
して1889年にそのうちの1本を「国際メートル原器」と制定。
作った30本は3本はパリで預かり、残りの27本は世界各国に配布して長さの基準に。
ところがせっかく決まったメートルですが、一つ大きな問題点が。
単位の基準は「絶対に変わってはいけないもの」ですが、物として存在する以上は衝撃によって欠けてしまったり、年月を経ると伸び縮みしたり。
そこでこれに対応すべく19世紀末に「物ではなく絶対に変わらない基準」に変更する事に。
そこで注目されたのが電磁波。
物質を構成する原子から出る電磁波の波長はそれぞれ固有である事が分かったので、ある物質の原子から出ている電磁波を選んでその一つの波長の何倍がメートル原器の長さに相当するのか?を測って新基準とする事に。
選ばれたのはクリプトン86という原子から出る波がキレイで計測しやすい電磁波。
こうして1960年にはクリプトン86の波長を165万763.73倍した長さを1mに決定。
ただこの波長を基準にするのにも問題点があり、例えば物の長さを測る際には目盛りのどの位置から測り出すのか?という基準は曖昧で正確ではない。
れが波長の長さにも同様で、波長線の細さは約1000億分の1mm程度。最大1000億分の2ミリのずれができる。
ほんの少しのズレも許されないのでやはりこれも絶対的な数値とは言えず20世紀に入って最終的にたどり着いたのが光。
アインシュタインが提唱した相対性理論の「光は誰から見ても一定の速度で進む」という性質を使うのが間違いないという結論に。
そこで導き出されたのが2億9979万2458分の1秒。
1983年の制定なので割と最近。
結果どして
1mの定義は
1mは2億997
そもそも長さの単位は18世紀までインチ、ヤード、フィート、尺など国によってバラバラ
18世紀に世界で統一された極めて正確な基準を作ろうというプロジェクトが始動。
その中心人物となったフランス人が、
シャルル・モーリス・ド・タレーラン・ペリゴール
彼の号令のもとでフランスの科学者たちは「北極点からパリを通って赤道までの子午線の長さ」を基にして新しい長さの単位を策定する
プロジェクトはフランスの北部ダンケルクから南下するチームと、南のスペイン・バルセロナから北上するチームの2チームを結成する事からスタート。
ダンケルクとバルセロナの緯度の差は約10度で、北極点から赤道までの緯度の差はちょうど90度になるのでダンケルクからバルセロナまでの距離を測ってそれを9倍すれば北極点から赤道までの距離が求められる
これが行われたのはフランス革命中という事もあって、南下チームは反政府軍に間違われたり、北上チームは国境で足止めを喰らったりとトラブル続出。測量に費やした歳月は約7年。
1798年にダンケルク-バルセロナ間の距離が明らかになった事で、北極点から赤道までの距離(=地球の円周4分の1の距離)が当時のフランスの単位で513万740トワーズと判明。
これを1000万分の1にした長さを正式に1mに定めた。
「男性が両手を広げた半分の長さ」が用いられたりしていたので、これがちょうど良かったという事もあってそれに合わせる為に1000万分の1という割り方を採用したとか。
この1mが決まった事で、面積、体積、その体積に収まる水の量、水の量を1000分の1にしたものが重さ1kgと色んな基準が誕生。
1mを定めたフランスは1799年にプラチナ製のメートル原器を作り、これを長さの基準に決定。
その後は材料を白金イリジウム合金に変更するなどして30本のメートル原器を作成。
して1889年にそのうちの1本を「国際メートル原器」と制定。
作った30本は3本はパリで預かり、残りの27本は世界各国に配布して長さの基準に。
ところがせっかく決まったメートルですが、一つ大きな問題点が。
単位の基準は「絶対に変わってはいけないもの」ですが、物として存在する以上は衝撃によって欠けてしまったり、年月を経ると伸び縮みしたり。
そこでこれに対応すべく19世紀末に「物ではなく絶対に変わらない基準」に変更する事に。
そこで注目されたのが電磁波。
物質を構成する原子から出る電磁波の波長はそれぞれ固有である事が分かったので、ある物質の原子から出ている電磁波を選んでその一つの波長の何倍がメートル原器の長さに相当するのか?を測って新基準とする事に。
選ばれたのはクリプトン86という原子から出る波がキレイで計測しやすい電磁波。
こうして1960年にはクリプトン86の波長を165万763.73倍した長さを1mに決定。
ただこの波長を基準にするのにも問題点があり、例えば物の長さを測る際には目盛りのどの位置から測り出すのか?という基準は曖昧で正確ではない。
れが波長の長さにも同様で、波長線の細さは約1000億分の1mm程度。最大1000億分の2ミリのずれができる。
ほんの少しのズレも許されないのでやはりこれも絶対的な数値とは言えず20世紀に入って最終的にたどり着いたのが光。
アインシュタインが提唱した相対性理論の「光は誰から見ても一定の速度で進む」という性質を使うのが間違いないという結論に。
そこで導き出されたのが2億9979万2458分の1秒。
1983年の制定なので割と最近。
結果として
1mの定義は
1mは2億9979万2458分の1秒の間に光が真空中を伝わる長さ!
あくまでも定義である。
9万2458分の1秒の間に光が真空中を伝わる長さ!